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“Global Heart”

~ Yogaでシンプル・ライフ from Greenwich CT ~

DCより

   white house

8年ぶりのワシントンDCです。
NYのような高い建物がなく、整然とした街並みに
空は広く、大きく、より身近に感じます。

所用の合間に、心の栄養補給をして参りました♪

フィリップスコレクションでは
KandinskyとFrank Stellaの特別展を開催中でした。

Stellaの作品に触れるのは初めてです。
Scarlattiのハープシコード・ソナタに感化されて造ったという、
一見ガラクタの塊のようにしか見えない^^Stellaの作品に、
私の未熟な想像力に、頭に柔軟体操の効果大でした。(^O^) 
(特別展での写真撮影は禁止なのでお見せできなくて残念…)

Kandinskyについては以前のこちらブログで。。

目に見えない音楽を、音のない造形物に仕上げるという営みに触れ、
古代遺跡にも現代アートにも、変わらない人間の心模様を思う。
どんなに高度な文明の世となったとしても、
生きる早さが変わったとしても、
人が伝えたいメッセージや、表現したい内なるモノは
あまり変わらない。。

存在の意味を確かめたい人間の営みは遠い昔から、そう変わらないと。。


こちら想像以上に、色鮮やかに光がきらめく、大きな大きな絵でした!
   ルノアール
               ルノアール『舟遊びの昼食』

人間の生の輝き♪
たとえそれがひと時のことであったとしても。。

今回、この光に会いに行けてよかった。 (*^_^*)


ここから以下は、ナショナルギャラリーより
   ジネブラ・デ・ベンチの肖像
   ダ・ビンチ『ジネブラ・デ・ベンチの肖像』 

   アルバの聖母
         ラファエロ『アルバの聖母』 

   renoir.jpg  
       ルノアールが描いたモネ 


やはりGiacomettiの。。
   Giacometti.jpg  Giacometti 2
                                
極限にまで凹凸を削り取った彼の像を前にすると、
いつも凛とした空気に包まれます。

        Giacometti 3
 
   Giacometti 4
   
「動きは静止の連続でしかなくなる」 (La Collection ポンピドー・コレクションより)
Giacomettiの言葉を受けると、この静止の連続こそが問われる。
今この一瞬一瞬の内に
大事なことがすべて含まれている、といつも教えてくれる。。


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リセットして。

  greenwichpoint.jpg
                  いきなり真夏に!

春の訪れはいつも短く足早に過ぎて行き・・・
初夏を素通りして、真夏日が続いております。
3連休のビーチは朝から大賑わいでした。

この美しい青空のもと、日本の被災地や福島原発では今なお
懸命な作業が続けられていることに思いを馳せながら見上げております。
もう6月ですね。

ヨーガのレッスン費より、被災地NGO恊働センターへの寄付は
5月分$390を計上し、総額$1710となりました。

宮城県・新燃岳の本格的な噴火から4月26日で3ヶ月が経つそうですが、
野菜サポーターのレポートによると今も10日おきの間隔で噴火が続いている様子です。
遠く離れ暮らす私たちですが、大好きな母国に思いを寄せて。。



連休にThe Metropolitan Museumnに行って参りました。
必ず逢いにいきます・・・ ♪~q(^-^q)

逢うと心が弾けて 
   19.jpg

逢うと体が解れて  
   20.jpg

逢うと凛と研ぎ澄まされて 
   #65533;B_L__#65533;B23

逢うと地球の息吹が聴こえて  
   #65533;B_L__#65533;B11

逢うと意識を透明にされて
   #65533;B_L__#65533;B4


リラックスした贅沢なひと時をもちました。 さて、リセットです♪

   #65533;B_L__#65533;B8

6月もしなやかに参りましょうね。 (v^ー°)


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Kandinsky

 2010_0110凍ったよ0016  2010_0110凍ったよ0018  2010_0110凍ったよ0001

Mianus Riverが凍り、
近所の子供たちが早速アイスホッケーのコートを作り出しました。
家から見下ろすと、もう5面ほど出来上がっています。
大人も子供も、犬までもが大賑わい。。ここは何処?
出来上がった巨大パークへ私も川の中程まで歩いて来ました。
真冬の醍醐味です!


「カンディンスキー展」をしているGuggenheim Museumに行って参りました。

        2010_0111guggenheim0003.jpg      2010_0111guggenheim0001.jpg

抽象芸術の先駆者といわれるWassily Kandinsky(1866-1944)ですが、
彼に至って、およそ「見えるものの形にとらわれない」
純粋に抽象的な絵画が出現したといわれます。
丁度グッケンハイムの螺旋状の建物に、年代に沿って展示された数多くの作品を観て歩くと、
ロシア、ドイツ、フランスとまたがって彼自身が求め歩んだ足跡とともに、
20世紀初頭の歴史的、思想的変遷を目の当たりにしているようでした。

カンディンスキーと同年代に生を与えられ、
「いき」や「偶然性」という観点から「無」の哲学を展開した九鬼周造(1888-1941)が
「文学において、どちらかといえば小説が過去を語ることに重点をおき、
戯曲が未来に向かって進むものであるとするならば、
詩とは現代の感動と直観とを端的に表現するものだ」と、
詩の時間性の本質は、「重層性をもった質的な現在」と語ったように、
カンディンスキーの絵は、リズムを伴う詩の音と音のように、
色と色とで幾重にもザワメキとトキメキを与えるのでした。
音の印象を「色」に置かえたというカンディンスキーの営みは
‘眼で聴く音楽’といわれる所以かもしれません。

両者の水色付けした言葉は、まるでYogaを別の言い方で表現しているようです。
私がいちばん感動した絵はMovement 1でした。(最初にある絵です)
宇宙のリズムを感じる作品です。

暗闇の中、放り出された孤独な自分を感じたその時…
絵の中の宇宙が、私の体内の細胞の働きのように波打つのを味わいました。
それは音のある絵、動く絵、
不安と安堵、虚無と充満を幾重にも、そしてこの今の生を感じた瞬間でありました。


読書→思索・熟考→読書→思索・熟考→読書……としていく過程で、
或いは日常生活の中で、迷いや困惑に直面したとき、
私にとってのYogaがそうであるように、
Artに触れると心身が弛緩し、新たな展開が生まれるようです。


カンディンスキーの変遷をみるサイトがありました。ご興味ある方はこちら
私は彼のバウハウス時代以降の作品が好きです。
丁度グッケンハイムの螺旋の頂上に登り詰めた辺りに展示されていた、
パリ移住後の晩年の作品群には癒されました♪
建物の天窓から降り注ぐ空の光と共に、ニクイ演出です。^^
まるでYogaのシャバーサナのような爽快感を味わいMuseumを後にしました。



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ハルモニア

Tanglewoodへ行って参りました♪

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青空に魚発見! 見えませんか?食べた後の骨としっぽに。。
緑が眩しい季節に、美しい調べに触れる贅沢を味わいました。

お目当ての… Joshua Bell が演奏した魅惑的な旋律の
Bruch violin concerto #1 (続く II. Adagio 好きです♪)は
情熱的で激しくも、歌い上げるような繊細で円やかな響き♪
やっぱりステキ。。
ウットリ…
っという言葉はこの感覚を表現する為にあったことを思い出した次第です。^^
気持ちが上向きになりました。


宇宙そのもののうちに…
数的で音楽的な調和の存在を見ていたプラトンは
「ハルモニアを音楽の究極にあるものとして捉え、
<神々からの人間の魂への援軍>」と言っていた。。

そう、プラトンを受けてS.K.ヘニンガー.Jrがハルモニアを、
「調子はずれになっている魂の循環運動のために、
これを秩序と自己協和へと導く援軍として、詩神たちから
与えられたもの」と著書『天球の音楽』の中で語っています。

魂の循環運動… Yogaだ。。
呼吸のリズムを味わいながら、
アーサナで体から奏でられる調べにしっかり耳を傾けて、
心と体を宇宙そのもののうちにハルモニア(調和)して参りましょ。
はい! 


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ブラームスはお好き?

  2009_030809’30044   2009_030809’30062

「ブラームスはお好き?」
フランソワーズ・サガンではありませんが。。

心が萎えそうになった時、ブラームスが聴きたくなる。
交響曲第1番「第1楽章」
で始まる、この#1は・・・
行っては戻り、また行っては戻り、やるせない旋律が、
人恋しいような、寂しいような、懐かしいような…
もどかしさが心に響いて。。 

最終楽章Brahms Symphony No.1 Finale
後半ここまで来ると、よしっ!行くか。。っと活力が増してくるような。^^
心が萎える時はそれに任せるがいいと。。 優しく諭してくれる旋律に
何度聴いても魅了されてしまいます♪


因みに、『ブラームスはお好き』というタイトルの本、由来は…
サガンが高校生だったとある秋の日に、「ブラームスはお好きですか?」と
男の子からデートに誘われたことからきているらしい。
フランスの高校生はお洒落ですね♪


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昨日の凄い暴風雨で庭の水仙がすっかり萎えてしまいました。
可愛そうに… 身を委ねるしかなかったのですね。。
でも今日の夕方には頭を擡げて元気な様子です。
根っこが張っているとやはり強い!

街が新緑と花々で色づいて参りました。
やっとの春の気配が嬉しいこの頃です。

  

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音楽三昧♪

Mozart concerto 20 in d, K.466 - 1. Allegro (1of2) Gulda

Mozart concerto 20 in d, K.466 - 1. Allegro (2of2) Gulda

Mozart concerto 20 in d, K.466 - 2. Romance Gulda

Mozart concerto 20 in d, K.466 - 3. Rondo ; Gulda

 Friedrich Guldaがオーケストラの指揮をしながら、ピアノ演奏をしている
Youtubeの貴重な、面白い映像です。
曲は“モーツァルト ピアノ協奏曲 第20番”。。短調の美しいコンチェルト♪

先週末、New York Youth Symphonyのドレス・リハーサル・コンサートがありました。
30日に行われるカーネギー・ホールでの定期演奏会が本番です。
今回の曲目の中に、上のコンチェルトがありました。
ソリストは、上海出身のHaochen Zhang。 彼はまだ16歳。
でも、ピアノに向かうと、まるで別人です。
こころにストレートに響く、躍動感。。 情感たっぷりの素晴らしい演奏でした。


この日、娘はもう一つのオケ、Stamford Young Artists Philharmonic
のコンサートが重なり、夜には別のホールへ。。
こちらのソロ曲には、メンデルスゾーンのバイオリン協奏曲がありました。

Mendelssohn - Violin Concerto

(Sarah Chang: Mendelssohn Violin Concerto Mvt.1 Part1)
(Sarah Chang: Mendelssohn Violin Concerto Mvt.1 Part2)

これを奏でたゲストソリストは、韓国出身のJune Lee。 彼女も16歳。

オケとソリスト達のピュアな響きが、ハートに直球できます!

プラトンは、人格形成を目指す初歩教育に関して述べている中に、
人間の魂(人間の精神)に善いリズムと、ハルモニアをつくりだす美育として、
音楽と体育の教育を採り上げています。(魂を真実在へと引っぱっていくものとして。。)
彼らは若くして、その魂はイデアの真実在の世界を垣間見ているかのような・・・
そんなことを思わせる響きでした。

この日、聴いた曲、10曲あまり。。その夜、眠りについても心地いい音が鳴り響く。。
音のシャワー、脳のバランス調整にも刺激にもなりました♪




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