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“Global Heart”

~ Yogaでシンプル・ライフ from Greenwich CT ~

シャバーサナ

長らく更新を怠り、冬篭り^^している間に2月も終わりに近づいて参りました。

Greenwichはまだまだ寒い日が続いておりますが、
日ごと強まる陽射しが頼もしく、少しずつ春の訪れを感じるこの頃です。


Yogaのポーズで皆さんがいちばんお楽しみ♪にされているシャバーサナの時間。
くつろぎのポーズ。。今日のクラスでも心地良い響き^^が聴こえていました。
上手に弛むことが出来ると、本当に気持ちいいですね。

そう、屍・死体のポーズ…
これに思い出す言葉があります。

「哲学は死の練習である」
またプラトン登場!『パイドン<魂について>』の中で語るソクラテスの言葉です。

「哲学」という言葉はギリシア語の「フィロソフィア」の訳語で、
そのフィロソフィアとは「知を愛すること」、「知を求めること」を意味しますが、
ソクラテスにとって「哲学する」とは、
デルフォイの箴言にあったように「汝自身を知れ」という
自己探求の愛知(フィロソフィア)でした。
その「汝自身」こそが「真の自己」、これはソクラテスの言う「魂」です。
真の自己を求めて<純粋な魂>だけになることを「死」と。。
故に、「哲学」は「死」の練習である、という意味がそこに出てきます。

この「真の自己」や「魂」という語を「アートマン」に置き換えると
そのままYogaの思想になってくる。
また「哲学」という語を「Yoga」に置き換えると、
「Yogaは死の練習である」。。 そうシャバーサナ(死体・屍のポーズ)ですね。

「哲学とは、自己をできるだけその付属物から引き離し、真の自己になろうとすることである」
とソクラテス(プラトン)がいう言葉はそのまま、Yogaに繋がるようです。


古代ギリシアと古代インド。。。
文明の礎には何か共通する働きがあるようですね。



「死の練習」か・・・
断ち切れない煩悩を抱えたまま、それを自覚しつつ、
渋柿のシブが、そのまま甘味となるような…、そんな人生を味わえるといいナ。。

シャバーサナを通して、身も心も軽くなった<純粋な魂>…楽しみましょうか♪ 




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マクロビとプラトン

「熱でふくれあがった国家」。。
過剰なエネルギーを必要とし、肉食中心の国を皮肉ってそう表現したのは、
古代ギリシアのプラトンでした。

彼は理想国家について論じた『国家』の中で、
肉食を止め、穀類や豆類、野や畑の野菜を食料にする事を奨励します。
菜食によって人々は健康で、戦争もなくなると主張しました。
その対話相手グラウコンは、これは「豚の国」^^と反論しますが、
ソクラテス(プラトン)はこれこそ「健全な国家」として、
菜食中心の利点を、健康と平和を語るのでした。

この場面は、マクロビオティックの「身土不二」や「一物全体」の考えと
共通しているところが多く、興味深いものがあります。
プラトンはやっぱり面白い!
二千五百年ほど前にすでに彼は地球温暖化についても杞憂していたような…



先週の金曜日は、NYで活躍されているマクロビオティックの先生、
野田清美さん山脇奈津子さんをお招きし、お菓子教室を開いていただきました。

卵やミルク、お砂糖を使わない、体に優しいスウィーツです。

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今回のメニューは、
☆ クランチークッキー 
☆ カプチーノプディング (穀物コーヒー、豆乳、寒天、葛などの
                ノーカフェイン、ノーデイリーのプリン)
☆ リンゴとサツマイモのクランブル 
☆ 雑穀甘酒のスウィーツ (雑穀と麹を糖化発酵させた甘酒を使って)

そしてあまり陰性にならないように、と蓮の実入り玄米おにぎりをご用意して下さいました。
どれも美味しく、心も優しい気持ちになるのは、お二人の魔法でしょうか♪
清美さん、奈津子さん、ご参加くださった皆さまありがとうございました。


食を通じて体のこと、環境のこと、如いては生き方について
自分と向き合ってみる… ものの。。
昨夜はSuper Bowl…  
リクエストにより、Boston Market のメニューが食卓に。。
熱でふくれあがった我家でした。^^

プラトンの嘆きが聴こえてきそう。 




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